四災絡み
パオジアン 80-120-80-90-65-135
高い素早さから技火力を押し付けるフィニッシャー運用が基本。初手性能も高め。持ち物は一般的には襷。立ち回りは窮屈になるが拘りアイテムや珠を持たせてリーチを伸ばしたり壁や身代わりを絡めて積んだりするのもあり。ステロやどくびしで襷を潰される、弱点をつけない高耐久ポケモンに殴り合いに持ち込まれる、先制技で牽制されるといったことが苦手。H80B80あれば無振りでも大体の先制技を余裕をもって耐えられるがステロを踏むと動きにくくなる、とはいえパオジアン側も先制技を覚えるので最悪択なり最後っ屁なりには持っていける。
・パオジアン+オーロンゲ
壁張りや挑発により起点作りとしては強力なオーロンゲを先発で出してパオジアンで積んだり身代わりを張ったりする。キラフロルのどくげしょうや悪タイプであるマスカーニャのどくびし、オーロンゲに有利な先制技持ちであるマリルリ・ハッサム・キノガッサあたりは苦手なので裏で対処したい。@1にはモロバレルなんかもタイプやキノコのほうし的に相性が良さそう。
・パオジアン+水ロトム
強力な補完としてではないが同時選出のしやすさとして。水ロトムがパオジアンの止まるヘイラッシャやハッサム、ステロ撒きに対して強めであり、ボルチェンでサイクルを回すこともできる。
但しステロが両者に一貫して刺さるため、初手挑発などでこちら側が動きやすい状況を整えるのが望ましい。
・パオジアン+ヘイラッシャ/ギャラドス
パオジアンの苦手なハッサムやマリルリといった先制技使いを耐久水で見る並び。一撃技や積みエース対策という面ではヘイラッシャに、挑発や高火力炎対策という面ではギャラドスに軍配が上がる。
・パオジアン+サーフゴー
先制技持ち全般に強めなサーフゴーであればパオジアンとの相性も良好。特殊炎がSを上げてくると手がつけられなくなる、チョッキマリルリやマスカーニャなどが重いので@1として威嚇ギャラドスやアンコ羽のゴツメカイリューなどを添えてあげるのが良さそう。
・パオジアン+ドオー(orキラフロル)
ドオーでどくびしステロを撒きパオジアンで全抜きを狙う。この二体ではどうしても物理全般やテツノドクガなどが重いので、@1にはカイリュー、コノヨザル、ラウドボーンなどから相手のパーティに合わせて刺さりの良いものを選出することになりそう。
・パオジアン+マリルリ
ステロ撒きのディンルー、コノヨザル、ガブリアスに強いマリルリとの組み合わせ。結局ステロは撒かれてしまうが相手にされる仕事を抑えることが可能。テツノツツミや水ロトム、キノガッサなどが重いのでコノヨザルなども相性は良い。
・パオジアン+ブリムオン
ステロに弱いものの対面性能の高いパオジアンとステロに非常に強いブリムオンの組み合わせ。格闘にブリムオンが強いため補完は取れているが鋼タイプが非常に重いので裏で対応したい。
イーユイ 55-80-80-135-120-100
カプ・テテフやガラルヒヒダルマを彷彿とさせる純粋な火力の押し付けを得意とするアタッカー。スカーフや眼鏡といった拘り系アイテムとの相性が特に良く、拘り読みの立ち回りをされても文句を言えないレベル。チョッキや珠などの撃ち合い性能を高める持ち物との相性も悪くはない。基本的にはサイクルを崩す役割を担うが、スカーフ型の場合などはフィニッシャーとしても十分強力。苦手な相手としてはメインウェポンを両方半減してくるトドロクツキやバンギラスやマリルリ、拘りの関係上片方だけ半減するギャラドスやテツノドクガ、ディンルーやガブリアスなども含まれるが、クッション要因さえいれば眼鏡テラバ等で切り返せることもある。先制技持ちや加速バトンのようなギミックが苦手で、別のポケモンに既にテラスを切っている、枚数不利で思うようにサイクルを回せないといった状況も真価を発揮しにくくなる。
・イーユイ+カバルドン
あくびステロ飛ばしでテンポを取りつつイーユイの一貫を狙う。イーユイがリザYとテテフを足して2で割ったような性能ゆえカバと相性が良いのは必然、かもしれない。マリルリ水ロトムギャラドスセグレイブあたりが重いため@1としてはユキノオーや水ロトムなどが候補に上がりそう。
・イーユイ+ギャラドス
補完に優れる二体でサイクルを回す組み合わせ。ステロが痛かったりキノガッサやトドロクツキが重かったりするのでこれらへの回答としてドラパルトなどが欲しいところ。
・イーユイ+水ロトム
イーユイの苦手な地面を水ロトムが、水ロトムの苦手な草テラスやチオンジェンをイーユイが見る組み合わせ。サイクル性能も比較的高く、補完としても良好である。
キノガッサに弱すぎないステロ撒きのガブリアスでステロを撒いてイーユイで全抜きを狙う。テツノドクガなどにはガブリアスが負荷を与えられるのも偉い。このままではマリルリやトドロクツキやディンルーが重かったり初手キノガッサが面倒だったりするので@1として水ロトムや脱出パックモロバレルなどがいい感じ。
・イーユイ+コノヨザル+水ロトム
コノヨザルでステロを撒き、水ロトムと合わせてサイクルを回しつつ負荷をかけた上でイーユイで全抜きを狙う。イーユイの止まるマリルリやディンルーなどにはどちらかが有利を取れることが多い。ハバタクカミはやや苦手。
ディンルー 155-110-125-55-80-45
異次元の種族値とステロ飛ばしによりテンポを取っていくポケモン。起点作りや物理受け、特殊受けにアタッカーまで幅広く動けるのが売り。とにかく腐りにくく、選出するだけで何かしらの仕事は可能。但し毒に弱かったり、ヘイトが高すぎるあまり水ロトムやアーマーガア、テツノツツミやセグレイブ、キノガッサなどといったポケモン達により万全な包囲網が敷かれており、思いのほか活躍出来ずに沈没してしまうことも。
・ディンルー+サーフゴー
キノガッサやアーマーガアに強い汎用アタッカーとしてサーフゴーを添えた形。水ロトムやセグレイブに対しては不安が残るので裏にユキノオーやトリトドン、コノヨザルなどを添えたいところ。
・ディンルー+モロバレル(+テツノカイナ)
草や水に強いモロバレルとディンルーを合わせた形。氷の一貫が厳しいのでテツノカイナやコノヨザルなどによる対面処理を目指したい。
・ディンルー+コノヨザル+水ロトム
氷勢に幅広く強くキノガッサへの圧となれるコノヨザル、耐久水やマリルリに強くセグレイブやパオジアンの相手が可能な水ロトムを合わせた組み合わせ。草の一貫やテツノツツミなどが厄介なのでチョッキセグレイブあたりも入れておきたいところ。水ロトムの代わりにチョッキジバコイルを入れても相性は良い。
チオンジェン 85-85-100-95-135-70
宿木を絡めたサイクル戦を得意とする。ライバルの多い草悪タイプで特殊火力やサイクル加入のしやすさは随一。同じ耐久厄災のディンルーと比べて耐久値は過信出来ないものの十分高い数値であり、キツい相手でも何かしらの仕事が出来ることも多い。弱点の多さゆえテラスを切る機会も多く、テラス前提のポケモンと組み合わせてしまうと真価を発揮出来ないことも多い。上からのちょうはつやテラスタル先ごと咎められるアタッカー、身代わり持ちを苦手とする。
・チオンジェン+ドヒドイデ(+サーフゴー)
もはやかなり有名な並び。ナットレイの要領で宿木を入れつつサイクルを回していく。ちょうはつ持ちやまけんき勢、エルレイドなどが重くなることが多いためスカーフサーフゴーなどが採用されやすい。地面の一貫を切りつつドドゲザンに強いカイリューなども相性が良い。
・チオンジェン+テツノドクガ
こちらも相性補完に優れ、比較的有名な並び。チオンジェンなどでサイクルを回しつつテツノドクガを通していく。どちらもテラスタルを切りたいポケモンなのが難点だがキャラパワーは非常に高い。
・チオンジェン+ドラパルト
初手にドラパルトを置き荒らしつつ、ドラパルトが止まる相手にはチオンジェンでテンポを取っていき、再度ドラパルトの展開を狙っていく。パオジアンを始め氷の一貫があり、テラスタルで弱点を変えられてしまうと面倒なのでスカーフ水ロトムのようなポケモンを添えて圧をかけていきたい。
・チオンジェン+ハッサム
チオンジェンの苦手な上からちょうはつ勢をハッサムのバレパンで咎めていく。カイリューが尋常ではなく重たかったり炎の一貫がエグかったりするので水ロトム+セグレイブのような組み合わせでしっかり対策をしたい。
レギュレーションBからいるポケモン(一部、役割が変わったポケモンのみ)
ハバタクカミ
霊の一貫が著しく低下した一方で妖の一貫は結構上昇した。メガネムーンフォースなどに後出ししてくるテツノドクガ等にテンポを取られないようにすることが求められるように。四災はいずれもハバタクカミに対面から勝ちうるポテンシャルを秘めているのでサイクル下での殴りあいよりもスイーパーとしての役割を担うことが増加。そういった面でステロやどくびしなどとの相性がより良くなったと言える。イーユイがインチキ火力をばら撒くおかげで苦手とするチョッキ持ちがハバタクカミのみを意識するケースが減少したのは追い風。
・ハバタクカミ+ディンルー/ガブリアス
ステロ撒きとハバタクカミの組み合わせ。ハバタクカミを通すためにもなるべく早く相手の選出を割りたいので、ステロを撒いた後も何かしら仕事が可能なポケモンが良好。相手の初手にチョッキセグレイブのようなポケモンが来てしまうと厄介なので裏には水ロトムやマリルリのようなセグレイブ等の引き先たりえ、ある程度サイクルを回せてかつテツノドクガなどにもそれなりに圧を与えられるポケモンだと嬉しい。
・ハバタクカミ+ギャラドス
ハバタクカミの一貫を切ってくるイーユイやテツノドクガ、ディンルーなどにギャラドスが強い。威嚇によりパオジアンやハッサムといった先制技使いにもケア出来る。
物理受け型などは相変わらず強いが、パオジアンやディンルーの登場により竜舞エースになるのはさらに困難に。ステロが撒かれやすくなったのも向かい風。さらにはディンルーのせいで擬似的なメインウェポン地震の通りも悪くなっており、挑発も飛んできやすくなった。
初手ガッサによりディンルーに対して仕事をさせないような組み合わせ。地面を空かす水ロトムにはキノガッサが強め。パオジアンなどにもキノガッサは強いが、フェアリーと氷の一貫が著しいのとアーマーガアが重いので裏には炎タイプやサーフゴーを置きたい。
ディンルー包囲網を敷きつつカイリューの苦手なポケモンを咎めていく。大抵のステロ撒きに対して水ロトムやチオンジェンが五分以上を取れるのとサイクルも回しやすいのが良い。コノヨザル、デカヌチャン、キラフロルなどは結構苦手寄り。
サーフゴー
厄災増加により肩身が非常に狭くなった、と思いきや厄災の対策枠に強かったりで補完として呼ばれることも多く、結果そこまで向かい風ではなかったりする。メインウェポン両半減のイーユイの登場などにより技の一貫を取ることがますます困難になっているため、サイクルパーツとしての意味合いが強くなった。
・サーフゴー+ディンルー+テツノドクガ/ウルガモス
サーフゴーの苦手な四災やテツノドクガに対してディンルーや炎タイプで対策した形。他の厄災と比べるとディンルーは攻守のバランスが良いため受け攻めどちらに転じることも可能。水ロトムやテツノカイナ、イダイナキバなどが現状重く、何らかの回答が欲しいところ。
・サーフゴー+マリルリ+セグレイブ
四災解禁前からある並びだろうが、四災のうちチオンジェン以外の三体に強めのマリルリとチオンジェン、ディンルーに強く他の二体ともそこそこ殴り合えるセグレイブと現環境にも合っている。
テツノドクガ
イーユイとアタッカーの座を取り合っているものの、イーユイよりも素早くテラスとの噛み合いも良好。炎タイプのアタッカーとして呼ばれる機会は減ったものの割と棲み分けは出来ている。ディンルーがかなり嫌であるが他三体とはそこそこ殴り合え、厄災との補完も悪くない。
・テツノドクガ+水ロトム
ディンルー包囲網の一角の水ロトムとの組み合わせ。これに加えてアーマーガア、セグレイブ、チオンジェン、イダイナキバなど過剰なくらい包囲網を敷いてもいいかも。
厄災に弱点をつけることで大幅に出世したポケモン。パオジアンやイーユイのメインウェポンを半減出来るが無闇に後出しすると簡単に過労死してしまうのが難点。ピンポイントになるが草食にすればチオンジェンに対しても技構成次第では戦える。マリルリ一体で四災の対策というのは危険だがマリルリを入れることで四災に厚くなるのが強力。
・マリルリ+チオンジェン(+テツノドクガ)
チオンジェンで全体的に削りを入れてマリルリでスイープする。マリルリの苦手な水ロトムやヘイラッシャにチオンジェンが強め。草テラスで逃げられるのが厄介なので裏にはテツノドクガのような草に強いポケモンを置きたい。
バレットパンチによるパオジアンへの縛りとディンルー、チオンジェンに対するとんぼがえりでの逃げ性能を買われて大出世したポケモン。持ち物なしでは無振りパオジアンを仕留められないのと炎タイプへの圧としてステロが欲しくなりがち。
・ハッサム+ディンルー+ドラパルト/テツノドクガ
ディンルーでステロを撒きつつサイクルを回しハッサムで圧をかける組み合わせ。ディンルーが消耗しすぎるとイーユイやテツノドクガに一貫を取られかねない。裏にはアーマーガアなどに強いドラパルトやテツノドクガなんかが良さそう。
テツノツツミ
パオジアンよりも素早い、ディンルーに圧を与えられるといったことで再評価されているポケモン。ドロポン外しのリスクは常に付き纏うものの崩し性能はピカイチでありスイープも可能。チョッキ持ちが苦手でセグカミの並びなんかはだいぶ戦いずらい。またスカーフイーユイなども苦手。
・テツノツツミ+テツノドクガ+ディンルー
ディンルーとテツノドクガでステロなりどくびしなりを撒いてサイクルを回させつつテツノツツミで一掃する。基本的にはテツノツツミはダメージを負いたくないが場合によっては後出しすべき場面も出てくるかと。
コノヨザル
キノガッサの増殖やドレインパンチの一貫性の増加、ゴーストタイプの減少などにより動きやすくなった。四災とも対面から殴り合いに持ち込める。マリルリやアーマーガアの増加、ハバタクカミの存在が向かい風ではあるがかなり環境に刺さっているポケモン。
・コノヨザル+テツノドクガ+チオンジェン(orオリーヴァ)
コノヨザルの苦手なハバタクカミやサーフゴーをしっかりケアしつつ汎用性の高いポケモンを並べた形。マリルリやカイリューを重く見るならチオンジェンの代わりにオリーヴァを入れても良いが、そうするとラウドボーンなどが重くなる。
セグレイブ
レギュレーションBの覇権ポケモンの一角だがパオジアンとやや競合するのが気掛かり。四災との相性はパオジアンに対しては微不利程度で他の三体には五分以上で戦える。但し、ディンルーのせいで爆増中の水ロトム、アーマーガア、ハッサム、マリルリなどの存在が気になる。チョッキ枠としては特性により炎技にリスクをつけられるのが非常に優秀だが無理な後出しが許されないぐらいには火力インフレが進んでいる。
・セグレイブ+チオンジェン+テツノドクガ
困ったらチオンジェンテツノドクガを入れておけの精神。全員テラスを切りたいポケモンなので立ち回りは窮屈だがハバタクカミであろうとイーユイであろうと一貫を切りつつサイクルを回せるのは魅力。
・セグレイブ+モロバレル+イーユイ
特殊高火力枠としてイーユイを入れた形。クッションにはマリルリ、水ロトム、ハッサムあたりに強めなモロバレルを起用。急増中のキノガッサ対策やモロバレルが苦手なサーフゴーへの対策を自然に組み込めるのは強力。
キノコのほうしの一貫が凄まじく、マッハパンチでの縛り性能も強力。天敵のサーフゴーが減るかと思いきやあまり減らず、同じく天敵のコノヨザルが激増しているため意外と動きずらい。ステロ環境ゆえ初手に置かないと襷が潰れてしまうのもネック。
キノガッサで隙を作ってテツノドクガの炎の舞の試行回数を増やす。サーフゴーに対してテツノドクガが強力な牽制となっている他、急な草テラスにもある程度対応可能なのが良好。初手のコノヨザルやセグレイブが重いのでこれらへの回答としてマリルリなどを添えたい。
水ロトム
ディンルー包囲網の一角であり、パオジアンやセグレイブにもそこそこ戦える。水タイプではあるもののイーユイやテツノドクガにはあまり強くないが、唯一無二のタイプ相性ゆえ構築に入りやすい。草タイプや特殊アタッカーの増加は結構な向かい風。
物理は水ロトムで、特殊はカイリューで雑に受けつつサイクルを回していく組み合わせ。キノガッサやハバタクカミ、テツノツツミなどが重いのでスカーフを持たせたコノヨザルやサーフゴーで見たい。
アーマーガア
ディンルーやセグレイブへの強力な回答となるポケモン。対面操作技のとんぼがえりやステロをケアしたちょうはつ、てっぺきボディプレスなど多彩なことが可能。ディンルーを考えるとちょうはつの優先度が大分高くなっている。分かりやすく炎、電気、サーフゴーに弱いが物理勢の多くには強い。炎特殊ポケモンの火力インフレの影響でかつての相方のドオーのみでは見られなくなってきた。
・アーマーガア+ドオー+キョジオーン
受けサイクルとしてかなり有名な並び。テツノドクガやイーユイのことを考えるとキョジオーンにテラスを安易に切ることがかなりのリスクになってしまうのが厄介。
・アーマーガア+ガブリアス(orディンルー)
イーユイやテツノドクガにガブリアスが有利であることを買った並び。ラウドボーンや水ロトムなどはガブリアスで有利を取れるとは限らないのでこれらへの回答も用意したい。